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「バス男」

ジャレッド・ヘス監督

 

友だちに教えてもらった、ひじょうにゆるゆるの映画。
しかし、このゆるさはここちよい。
主人公の高校生、ナポレオン・ダイナマイトはけっして無気力だったり、世間に無関心であったりするわけではない。
ただ、一般的な反応や、行動を取らないだけだ。取れないのかもしれないけど。
だから周りとうまくいかない。
だけどうまくいかなくても平気(に見える)。
こういうのって、元気づけられる。
私はなんだかうまくやろうとして、いつもつかれてしまっている、なと思わされる。
それにしても、一般的な反応や、行動を取らないのは主人公ばかりではなく、基本的にこの映画全体がそうやってできている。
ふつうの映画やドラマで処理されるべきむだみたいな「間」が放置されている。
それがここちよい。
現実はたぶんこんなものである。

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