2008年11月– date –
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『ビジネスに「戦略」なんていらない』
平川克美 以前『株式会社という病』を読んで、とてもよかったので、この本を読んでみた。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/2007-07-17-215036/"] これまたよい。 会社でなぜ働くのか。 働くためのモチベーションがなぜ生まれるのか。 そん... -
『悪魔の涎・追い求める男 他八篇』
コルタサル 木村榮一訳 コルタサルは『石蹴り遊び』を集英社文庫で持っているのだが、手つかずのまま十年以上が経過した。 むずかしそうなんだ。 最近のマイ「ラテンアメリカ文学」ブームに乗って、短篇集を読んでみることにした。 これはひじょうに好き... -
『ナイン・ストーリーズ』
J.D.サリンジャー 柴田元幸訳 学生の頃、野崎孝訳の『ナイン・ストーリーズ』を読んだことを覚えているが、小説の内容よりも、読んでいた情景ばかりが思い出される。 学校から帰る夕方の電車の中で座って読んでいた。ふっと本から眼を離して車内を見渡し... -
『この世の王国』
アレホ・カルペンティエル 作者のことはまるで知らなかったが、『文学全集を立ち上げる』(丸谷才一など)で評価が高かったこともあり読んでみた。 カルペンティエルはキューバの小説家。 この小説はハイチの歴史を舞台とした小説。 ハイチはかつてフランス... -
『族長の秋』
ガルシア=マルケス 皷直訳 この本はたしか高校生のときに図書館で借りて読んだ記憶があるのだが、きちんと読んだ、という記憶がない。 ただ、すごいぞすごいぞ、と思いながら読んだことを覚えている。 今回読み返してみたら感想は、すごいぞすご... -
『いつかソウル・トレインに乗る日まで』
高橋源一郎 高橋源一郎の新刊。 全然出たことを知らなかったので、あわてて入手。 装丁はかっこいい。 帯には「著者初の、そして最後の超純愛小説。」と書いてある。 『ノルウェイの森』の帯は「100パーセントの恋愛小説」だった。 源ちゃんがふつうの純愛... -
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
押井守監督 伝説的な名作とされているらしいこの作品をようやく見ることができました。 時間と夢についてのいわば思弁的な映画といえるのでしょう。 筋などについてはある程度予備知識としてわかっていたとはいえ、見てみるとかなりのインパクトが... -
『エマ』
ジェーン・オースティン 工藤政司訳 主人公のエマのことがとにかく好きになれなかったのだが、倉橋由美子や丸谷才一やらがオースティンのことを誉めていたから、きっとどこかで私もエマのことが好きになるのだろう、と思いつつ読んだけれど、結局... -
『あたりまえのこと』
倉橋由美子 倉橋由美子が小説について書いているということを知ったのでこの本を手に入れた。 厳しいです。 金井美恵子よりもストレートにばっさばっさと切り捨てる。 解説で豊崎由美さんが引用しているけれど、『ノルウェイの森』もこんなかんじで...
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