ジョーゼフ・キャンベル+ビル・モイヤーズ 飛田茂雄訳
大塚英志の本でキャンベルに言及されていたので、十年以上も前に買ったこの本を引っ張り出してきた。
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神話について勉強しようと思いその書名だけで買ったのだが、当時の私にはどうにも読めなかった。
キャンベルの本としては最初に読むにはこの本がいいというのがネット上の大方の評価だったので、今なら読めるかと思ったが、やはりふつうの本を読むようには読めなかった。
キャンベルにモイヤーズさんがインタビューするという体裁の本なのだが、二人ともが博識であるためなのか、話が飛んだり戻ったりで一貫した筋というものをたどるのは難しい。
こういう本はぱらぱらとめくっていけばよく、気に入ったところや面白い文章の書かれたページにポストイットでも貼って読み飛ばしていけばよい、と開き直ってぺらぺらめくっていった。
そもそも神話に対して一貫した何かを求めることが間違っていて、その意味ではこういうスタイルの本ができたのは当然なのかもしれない。
語っていることは宗教的なものとよく似ていて、語り口は神父の説教に似ているからたぶん若い私は読めなかったのだと思う。
しかしキャンベルは実は宗教に対して距離をとっていることがわかる。
とにかくあまりにポストイットを貼りすぎて、どこが重要なのかよく分からなくなってしまった。
キャンベルの他の本を読んでから読み返してみます。
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