2010年12月– date –
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『古事記を読みなおす』
三浦佑之 古事記については以前橋本治訳のものを読んだことがある。 また、本書の著者による『口語訳古事記』も買ってあるが、まだ読んでいない。 戦後の教育を受けている者としては神話についての常識がなさ過ぎることを痛感している。 あまりにも敗戦に... -
『さらば、我が愛 覇王別妃』
チェン・カイコー監督 三時間近い映画だが 短いエピソードが時系列で積み重ねられていくのでリズムがあって引き込まれる。 芸術と歴史と愛。 そのうちの最大のテーマである芸術=京劇は伝統といい、女形がある点といい、まるで日本の歌舞伎のよう... -
『道徳形而上学の基礎づけ』
I・カント 宇都宮芳明訳(以文社) 村上春樹の小説で主人公が『純粋理性批判』を読んでいるのを読んで以来、カントは読まなくてはいけないと思い、入門書やらは読んだことはあったものの、恥ずかしながら原典に初めて当たった。 柄谷行人も竹田青... -
『世界史の構造』
柄谷行人(岩波書店) 柄谷行人の本は分からないなりにずうっと読んできた。 この分厚い本は、今までよりもずうっとわかりやすく書かれている。 『マルクスその可能性の中心』『日本近代文学の起源』あたりを読んでいたときには、いったい私はどこ...
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