2010年– date –
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『赤と黒』
スタンダール 野崎歓訳(光文社古典新訳文庫) 『赤と黒』はおそらく私が中学~高校で「文学」として最初に読んだ小説の一つだ。 なぜ『赤と黒』だったのかあまり覚えていないのだが、きっと学校の国語の副読本で「心理小説の最高峰」みたいなこと... -
『それでも、日本人は戦争を選んだ』
加藤陽子 日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、満州事変~日中戦争、太平洋戦争それぞれの戦争を行う決断へ向かった背景を学生との対話形式で描いた本。 戦争は悪だ、というよくあるパターンの思考形式から書かれているわけではないので、風通しが... -
『考えよ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』
イビチャ・オシム オシムはJEFの監督の頃から大好きだ。 オシムの本はいくつか出ているが、この本はオシム本人が一応書いた体裁となっている点で、私がこれまで読んできたオシム本とは異なる。 前半は日本代表へのアドバイスみたいなものを含め... -
『東京島』
『東京島』桐野夏生(新潮文庫) 桐野夏生の小説を読むのはこれが初めてだ。谷崎潤一郎賞を取ったのは知っていたし、孤島に女一人と男が数十人というシチュエーションの小説だということも知っていた。 どちらかというと谷崎賞を取ったからというよりは、...
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