2018年– date –
-
『だから仏教は面白い』
魚川祐司 今さら仏教を学ぼうシリーズ。 もともとは音声動画の形で配信された講義がもとなので読みやすいですが、私にとってはディープで刺激的な話ばかりです。 魚川さん(ニー仏)さんは1979年生まれ。 仏教の研究をされている方ですが、ご自分は... -
『本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』
佐々木閑 NHK出版 橋爪大三郎さんと大澤真幸さんの『ゆかいな仏教』を少し読んでいたのだが、前提とされる知識が高すぎてついていけず。 [amazonjs asin="4905425573" locale="JP" title="ゆかいな仏教 (サンガ新書)"] 仏教の基礎の基礎を学ぶため... -
『集中力はいらない』
森博嗣 SB新書 ぼくは集中ができない。 勉強をしていても、仕事をしていてもすぐ飽きてしまって放り出してしまう(表面上はやっているふりをしてきた)。 そのことを弱点だと思ってずっと生きてきましたので、読んでみました。 森さんは以前は大学... -
『あなたは今、この文章を読んでいる パラフィクションの誕生』
佐々木敦 慶應義塾大学出版会 もう何十年も昔、仲のよかったカマタくんが中学校の卒業文集にこんなことを書いていました。 うっすらとした記憶から再現すると 私は卒業文集のために原稿用紙に向かっていた。しかし書くことがない。文集委員から原... -
『物語論 基礎と応用』
橋本陽介 講談社選書メチエ 「王が死んだ。」は物語ですが「原子は電子から構成されている。」は物語ではありません。 橋本さんは、物語とは「時間的な展開がある出来事を言葉で語ったもの」と定義します。 物語論(ナラトロジー)とは「物語は何... -
『世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと』
クリス・ベイリー TAC出版 タイトルから想像するに、いわゆるライフハックのためにエキセントリックにいろんなツールを使ってみた!みたいな体験記か? しかし読んでみると、生産性を上げるためのノウハウがつまった、まっとうな本でした。 原題は... -
『江戸の思想史』
田尻祐一郎 中公新書 江戸の思想を学ぼうシリーズです。 この本から読み始めたかったのですが、入手が遅れてあとになりました。 タイトルどおり、江戸の思想の通史でコンパクトにまとまっており、流れがつかみやすい。 日本史で名前だけ習った人た... -
『生きる哲学』
若松英輔 文春新書 若松さんの本を人に伝えるのは難しい。 『イエス伝』もそうでしたが、わかりやすい答えを出してくれる本ではないからです。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/2018-02-23-132358/"] 読書というよりは、むしろていねいに作られ... -
『イエス伝』
若松英輔 中央公論新社 以前、「ヒストリーチャンネル」でイエスの生涯をドラマ仕立てにしたものを見ました。 かなりわかりやすくて、むかし読んだ聖書の復習になりました。 若松さんの「イエス伝」は、そういったストーリー重視のものではありません。... -
『山本七平の思想』
東谷暁 講談社現代新書 橋爪大三郎さんの『丸山眞男の憂鬱』という本を読んでみようと思いました。 [amazonjs asin="4062586622" locale="JP" title="丸山眞男の憂鬱 (講談社選書メチエ)"] 手に取ってみると丸山さんとともに、山本七平さんの『現...