2018年– date –
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『本を遊ぶ 働くほど負ける時代の読書術』
小飼弾さんは、一日10冊の本を読む読書の達人です。 この本には、達人らしい名言が散りばめられています。 「本とは他人の考えを読むものだ」と思っている人が大半でしょう。でも実は本を読むことで何が読めるかといえば、自分自身なのです。 「本は自分の... -
『大江健三郎柄谷行人全対話 世界と日本と日本人』
大江健三郎さんと柄谷行人さんは、私にとっては小説と批評のそれぞれのジャンルのヒーローです。 その二人の対話、ということですぐ入手して読みました。 最近の対話かと思ったら、1990年代に行われた対談が収録されていました。 少しがっかり。 対談は、1... -
『はじめての著作権法』
池村聡 「日経文庫」だし、入門書らしい王道のタイトル。 著者の池村さんは弁護士で、文化庁著作権課に出向されていた方です。 どう考えても堅苦しい本に違いありません。 同様に、「ヤバいよヤバいよ〜」「閉店ガラガラ」といったいわゆる一発ギ... -
『イスラム教の論理』
飯山陽 新潮新書 昨年、ボコ・ハラムがナイジェリアの女子生徒200人以上を拉致したという事件があり、日本でも報道されました。 今年に入って、あるニュース番組が事件の続報を伝えていました。 ニュースの終わりに、キャスターは「ボコ・ハラムがなぜこ... -
『ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで』
橋本陽介 角川選書 「ノーベル文学賞」というと、ここ数年は村上春樹さんが受賞するのでは、ということで盛り上がっています。 そして、名前を知っているか知らないかの読んだことがない作家が受賞するたびに、がっかりするやらほっとするやらの微妙な気... -
『日記の魔力』
先日読んだ佐々木典士さんの『ぼくたちは習慣で、できている』の中で、よい習慣をつけるためには日記をつけることが重要だ、と書かれています。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/bokutachiwashukandedekiteiru/"] 佐々木さんが日記を続けられるよ... -
『ぼくたちは習慣で、できている』
『小さな習慣』『習慣の力』『七つの習慣』など、習慣が大切だという自己啓発本が多く出ています。 佐々木さんは、そういった本や、脳科学の本などを読み込んだうえで、早起き、ランニングなどの習慣を確立し、いっぽうで飲酒などをやめられたノウハウをこ... -
「万引き家族」
是枝裕和監督 *この記事はネタバレを含みます。 非常に見づらい映画になってしまいました。 まず、カンヌでパルムドールを取った、というだけですぐ見るのはいやだ(時間がたってからなら見る)。 さらに監督の発言とか、首相が何のコメントも出さなかっ... -
『すべての仕事は10分で終わる マルチタスクでも仕事がたまらない究極の方法』
森川亮 SBクリエイティヴ 森川さんは日本テレビ、ソニーで勤め人をされたあと、LINEの経営に携わり、現在は女性向け動画メディアを運営するCChannelの代表取締役社長となった方です。 ほぼ同世代の私としては、これだけ差がついてしまったことにため息し... -
『空気の検閲 大日本帝国の表現規制』
辻田 真佐憲 光文社新書 先日読んだ『中国では書けない中国の話』にもありましたが、現代の中国では出版、映画、新聞というメディアはもとより、インターネット上でも検閲がなされています。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/chugokudehakakenai...