2018年– date –
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『疾風怒濤精神分析入門──ジャック・ラカン的生き方のススメ』
片岡一竹 誠信書房 死ぬまでに読めないだろうと思う本の話をしたことがありました。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/ulysseseditor/"] そこに書き忘れたのがジャック・ラカンの『エクリ』です。 その翻訳は原書より難解だといわれているらしい... -
『レディ・プレイヤー1』
スティーヴン・スピルバーグ監督 タイ・シェルダン オリビア・クック (この記事には多少ネタバレがあります) あらすじ 2045年アメリカのオハイオ州コロンバス。 貧富の差は拡大し、貧しい人々は集合住宅で暮らしている。 主人公はウェイド・ワッツ17歳。... -
『楽な読書』
古屋美登里 BURRN!叢書 単なる「読書感想文」あるいは「読書報告文」から脱け出すためにどうすればいいか。 書評をもっと読んでみよう、と考えました。 書評というと新聞か「週刊文春」に掲載されているものしか読んでいません。 あ、もちろん「シミルボ... -
『読書の価値』
森博嗣 NHK出版新書 本をなかなか読めない時期には、本を読みたくなる本を読むことにしましょう。 小説家の森さんがどのような読書をしているのか?気になります。 森さんは本というのは、人とほぼ同じだといいます。 「本に出会うことは、人に出会うこと... -
『シュタイナー哲学入門 もう一つの近代思想史』
高橋巌 岩波現代文庫 シュタイナー哲学についてほとんど知らないまま『なぜ私たちは生きているのか』という本を読みました。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/2018-03-15-223528/"] それでも十分楽しめましたが、シュタイナー哲学を少し勉強した... -
『現代イスラーム思想の源流』
飯塚正人 山川出版社 先日読んだ『イスラーム思想を読みとく』は、近現代のイスラーム思想をてがかりに現在のイスラーム社会や政治を考える、よい本でした。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/islamshisowoyomitoku/"] いっぽう、本書はイスラー... -
『迷わず書ける記者式文章術』
松林薫 慶應義塾大学出版会 先日、上阪徹さんの『10倍速く書ける超スピード文章術』を読みました。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/2018-03-30-181605/"] 常日頃から書く材料を仕入れておくこと。 とにかく書きあげてあとでじっくり直すこと。 ... -
『イスラーム思想を読みとく』
松山洋平 ちくま新書 ときおり、イスラム教(イスラーム)についての入門書を手に取ったりするのですが、途中で投げ出してしまいます。 一日五回拝むとか、豚を食べたらだめだとか、マホメット(ムハンマド)はずいぶん年上の奥さんをもらったとか、知っ... -
『宗教の見方 人はなぜ信じるのか』
宇都宮輝夫 勁草書房 本書は、大学生向けの宗教学の入門書として書かれました。 宇都宮さんは「まえがき」で「本書は非宗教的な態度で対象を考察し記述している」といいます。 対象とはもちろん「宗教」のことです。 「宗教」とはいったい何なのか?。 自... -
『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』
スティーヴン・スピルバーグ監督 メリル・ストリープ トム・ハンクス 以下、ネタバレを含みます。 1971年、ベトナム戦争を戦うアメリカ。 キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は自殺した夫の後を継ぎ、ワシントン・ポストの社主となっていた。 当...