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僕らが毎日やっている最強の読み方──新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

池上彰 佐藤優 東洋経済新報社

 

毎月(毎週?)のように本を出しているお二人がどのように新聞、雑誌、ネット、書籍の各種のメディアをどのように読みこなしているかを具体的に解説してくれるという夢のような本。
お二人の本をすべて読んでいるわけではないが、何でも知っていてすごいなあ、といつも尊敬している。
それに加えてこういう「創作の秘密公開」的な本は好きで、読むだけで池上さんや佐藤さんになれるかもよ、と思ってしまう。
だがこないだ池澤夏樹さんの『知の仕事術』を読んだばかりで、さすがに買うまではどうなのよ、と書店で立ち読みしていたら、あまりにおもしろいから結局kindle版を購入。

私は最近まともに新聞を読んでいなかったのだが、お二人は新聞の重要性を説く。

佐藤 池上さんはかなりの数の新聞に目を通しておられますが、情報の窓口は、いまも新聞がメインですよね?
池上 はい。インプットの基本姿勢は長年変わっていません。まず新聞で日々のニュース全体を捉えニュースで気になるテーマがあれば、書籍で深掘りしていく。ニュースをきっかけにして、わからないところが出てきたら関連する本を片っ端から読む,というイメージです。
佐藤 私のスタンスも基本的に同じです。この本の大きなメッセージのひとつになりますが、世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになります。両方を上手に使いこなすことが重要で、どちらか一方に偏るのはよくありません。

ただ、私はここ数年で新聞が信用できなくなっていて、数ヶ月「新聞読まないキャンペーン」を個人的に繰り広げてきていた。

だいたい、いまやネットの情報で十分ではないだろうか。

池上 新聞をとっていない人も最近は多いようですが、じつはそういう人も日々「新聞の情報」自体は断片的に見聞きしています。ニュースサイトで配信される記事の多くは新聞社や通信社が配信したものですし、SNSや個人ブログでリンクを張られている情報をたどっていくと、「第一次情報は新聞」というケースが非常に多い。
佐藤 おっしゃるとおりです。新聞の発行部数は世界的にも減っていますが、だからといって新聞の影響力が小さくなったわけではありません。ネットの普及によって、実際の発行部数以上に多くの人が新聞の情報を目にしています。それにメディア関係者も、なんだかんだ言って新聞を情報源にしていることが多い。

そう言われれば新聞の影響力はいまだに衰えてはいないのだろう。

ネットで選別されたニュースを見るよりは一次情報である新聞にあたったほうがよい。
それに見出しをぱぱぱーっと読むくらいならそんなに時間がかかるわけではない。
せっかく新聞をとっているのだからもう少し活用してみる。

佐藤 新聞の読み方について重要な大前提をひとつ。「新聞は少なくとも2紙以上読まなければ危険だ」というのが池上さんと私の、現在の共通意見です。

といっても「定期購読する新聞は、一般的なビジネスパーソンなら1紙で十分」で、もう一紙は駅売りとかコンビニで買えばいいということなので一安心。

そんなお二人は、新聞だけで十紙以上定期購読しているのだった。
雑誌や書籍についても刺激になることが書いてあり楽しい。
もっと若いうちにこんな本があったら池上さんか佐藤さんになれたかも、と思いつつインプットとアウトプットの練習をも少しやってみるか、という気にさせる本でした。

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