鈴木祐 クロスメディア・パブリッシング
復職できたとはいえ、今日はすかっといい調子だな!という日はなかなかありません。
むしろ疲れがたまって、どよんとしていることが多い。
そんな状態が改善できないか?ということで読み始めました。
鈴木祐さんは「新進気鋭のサイエンスライター」。
ヘルスケアをテーマとした書籍や雑誌の執筆をされています。
ブログ「パレオな男」では心理、健康、科学に関する最新の知見を紹介しています。
「パレオ」って女性が水着の上に着るあれかな?と思って不思議だったのですが、ブログには「Paleolithic Man」の記載があります。
辞書を引くと「旧石器時代の男」ということでした。
本書は「進化医学(ダーウィニアンメディスン)」という考え方を基礎に書かれています。
人類が現在のような身体やこころを持つように進化していったのは原始の環境に適応するため。
しかし「現代」の環境においてはミスマッチが生じている。
それが原因で現代人にさまざまな不調が生じているのではないか、と考えていくアプローチです。
ただいくら「パレオな男」だといっても、現代人に旧石器時代に戻れというような、むちゃなことをいう本ではありません。
現代人の不調の原因を「炎症」と「不安」の二つにしぼり、どうやって解決していくかということを科学的知見をもとに説明していきます。
「炎症」に対しては具体的なサプリや空気清浄機の使用などがあげられています。
また、「不安」に対しては私の好きなタスク管理的な方法論なども書かれていて、なかなかおもしろい。
私がさっそく取り入れたいと思ったのが、デジタルでもいいから海や川などの「自然音」を聴く方法。
AppleMusicにも自然の音というのが入っていたので、この本を読みながら聴いていました。
あと、オフィスのデスクに観葉植物を置いておくという作戦。
ストレスが低くなったり、会社を休みにくくなったりするそうです。
少しわくわくしますよねー。
他にも、身体とこころに効くアイデアがいろいろ書かれていて、とても楽しい本でした。
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