ヴィットリオ・デ・シーカ監督
学生の頃に見たが、ヘンリー・マンシーニの音楽と、戦争による悲劇、というキャッチフレーズ的な記憶しかなかった。
改めて見てみると、映画のテンポの良さに驚く。
だらだらと悲しい悲しいと言っている映画ではなくて、場面転換をどんどん進めて楽しかったあの頃についてきちんと描いた上で、その後の戦争による別れ、その後の顛末を描いている。
見る前はなんとなくめんどくさそうな記憶があったけれど、見やすい映画だった。
年をとると、映画の見方も変わる。
だらだらと生きていると、いつでも何かを取り返せる、と感じる。
しかし人生にはどうにも引き返すことができなくなる決定的な時点が存在する。
生きるということは、何かをあきらめ続けることなんだ、ということがわかる。
だが、若い頃はそんなことはわかる必要もないことであった。
マルチェロ・マストロヤンニはかなりインチキくさいなあ。いい意味で。
ソフィア・ローレンは敵に回したくない。
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