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「かたづけ思考」こそ最強の問題解決

小松易 PHP研究所

 

小松さんは日本初の「かたづけ士」。

この本のテーマは「リーダーは「かたづけ思考」を身につけるべきである」というものです。

私は別にリーダーになってもいないし、なるつもりもないのですが一応読んでみました。

 かたづけ思考は、物事を1つひとつ解決するときに役立つ、エンジンのようなもの。詳しくはPart2で解説しますが、モノやコトの「片づけ」、習慣化を促す「型づけ」、ワークスタイルを方向づける「方づけ」という、3つの〝かたづけ〟から成り立ちます。

そして、整理と整頓の違いをこう説明します。

 まず「整理」とは、「厳選」 すること。もっと簡単にいうと「モノを減らす」 ことです。いるモノといらないモノに分けて、いるモノはとっておき、いらないモノは捨てたり、人に譲ったりして減らします。

一方で「整頓」とは、「配置」 すること。その目的は、 機能性と美観の向上 にあります。機能性とはモノの出し入れのしやすさで、美観は見た目、 見栄えです。機能性が上がればモノを探す時間が減り、時間を有効に使えます。そして美観が向上すると、「きれいな場所を汚したくない」という心理が働いて、散らかすことに対する抑止力になります。

すべての〝かたづけ〟は、この整理と整頓が根底にあります。

それを踏まえた上で、どうやって問題を解決していくのか。

基本的にデスクや棚などをどのように物理的に片付けていくか、ということが本書では説明されます。

「コトの片づけに使える!「重要と緊急のマトリックス」」という手法も紹介されていますが、「問題」という眼に見えない「コト」を解決する手法が多く載せられていると期待していたので少しがっかりしたのも確かです。

 

しかし考えてみれば、小松さんのいうとおり「モノ」のかたづけと「コト」のかたづけは共通します。

オフィスのデスクがとっ散らかっている人は仕事もとっ散らかっている印象。

書類やデータがすっと出てくる仕組みをできていないと、情報は滞留しうまく回らなくなります。

書類はできるだけ処分するような癖はついているのですが、私の場合それ以外のモノが机にごろごろ転がっています。

オフィスも自宅も、もっともっとかたづけていかないといけません。

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