マーク・フォースター 青木高夫訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン
タスク管理界隈でよく話題になっている本です。
「マニャーナの法則」とは何か。
マニャーナとはスペイン語で「明日」という意味だそうです。
「マニャーナの法則」の根底にあるのは「明日まで待てないほど、緊急な仕事はない」という考え方です。ポジティブに表現すれば「1日に発生する仕事を集めて、必ず次の日にやる」と言い換えられます。つまり、常に仕事に1日分の「バッファー・ゾーン」を設ける考え方なのです。
仕事をしていて、飛び込みの仕事というのはよくあります。
もちろん電話対応などが典型的です。
「マニャーナの法則」はすべての仕事をを明日に回せ、ということではありません。
原則的に明日に回しますが、緊急的なものはすぐやる、という類別をしていきます。
先送りにするな、メールはすぐに返事するといったことを刷り込まれている私には新鮮に映ります。
ToDoリストは役に立たない、といいます。
ずらずらと長くなったリストをどう処理していけばいいのか、私もうんざりして投げ出してしまったことがあります。
ToDoリストのようなリストを「オープン・リスト」と呼びます。
やるべきタスクを類別して、翌日にやる仕事を記載したリストは「クローズ・リスト」です。
翌日になって新たに発生したタスクは、原則としてその翌日のクローズ・リストに記載されることになります。
クローズ・リストの仕事がその日中に終えることができなければどうするか。
「やり残し」のフォルダに入れてしまって整理してしまうのだそうです。
もちろん、できるだけその日に終わらせることができるリストを作るべきなのでしょう。
だけど、これなら気が楽です。
翌日のクローズ・リストを作るための「タスク・ダイアリー」。
繰り返しタスクを記載した「デイリータスクリスト」。
あとはアポイントメントを書き留める「スケジュール帳」。
この三つが「マニャーナの法則」を実践するツールです。
タスク管理はシンプルなのがいちばん。
「マニャーナの法則」はシンプルなのですぐ取りかかれそうです。
実際に効果があるかどうか、実験してみようかな。
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