「百万人の源氏物語」委員会 編
源氏物語はいつか読みたいと思って、最初は谷崎訳を購入したが挫折。
次に与謝野晶子訳を購入したがやはりだめ。
あらすじ本的なものを何冊か読んで準備したこともあった。
橋本治『窯変 源氏物語』もとりあえず買いそろえているのではあるが、これは手つかず。
今回、『寂聴と磨く・・・』は軽い気持ちで読むことにした。
ぱらぱらめくっていると瀬戸内寂聴がインタビューで答えていたり、けっこうらくに読めそうな本だったから。
そもそもラジオ番組をもとに作られた本で、瀬戸内寂聴に近藤サトがインタビューする部分と、国文学資料研究館長の伊井春樹氏が解説する部分に分かれている。
読んでみると伊井春樹氏のあらすじ、解説の部分が読みやすく、源氏物語全体の「物語」がわかりやすく把握できて、はじめて源氏物語の全体像がわかったように思う。
腑分けのような解説ではなく、あくまでも物語に寄り添った語り口で、源氏物語を読み終わったような勘違いに陥るほどだ。
長編小説を読み終わったあとの感動に近いものがあった。
そろそろ源氏物語が読めるだろうか。
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