Thomas A. Limoncelli 株式会社クイープ訳 オライリー・ジャパン
この本で「エンジニア」とは、システムエンジニアのことです。
私はシステムエンジニアではないのですが、大橋悦夫さんが影響を受けた一冊とおっしゃっていて手に取りました。
原作は2005年に、翻訳は2006年に出版されています。
したがってスマフォやタブレットではなく「PDA (Personal Digital Assistant)」を使った時間管理術なのですが、まったく古さを感じさせません。
SA(システムエンジニア)の専門的な話ももちろんあるのですが、仕事の処理のしかたではたいへん参考になる。
「サイクルシステム」というシステムがその肝となります。
これをサイクルと呼んでいるのは、毎日繰り返し実行し、1日の出力が次の日の入力になるからです。
サイクルシステムでは、作業リストと今日のスケジュールを組み合わせたもの、カレンダー、長期的な目標のリストという3つのツールを使用します。これらのツールはすべて1か所にまとめられます。
サイクルシステムの運用は次のとおりとなります。
①今日のスケジュールを作成する
会議や約束が入っている時間をすべてふさぐ。
残っている時間を計算する。
②今日の作業リストを作成する
③優先順位を付け、スケジュールを調整する
④予定に取り組む
⑤1日の終わりに未完成の仕事をすべて翌日のリストへ移動する
⑥会社を出る
⑦繰り返す
シンプルで継続しやすいシステムです。
先日拾い読みした『仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版』に書かれた手法とよく似ています。
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ToDoリストをスケジュール化するというのが、今私が「Tick Tick」でやっている方法と同じなので、共感しました。
そのほかにも割り込みタスクにどう対処するか、時間の浪費にどう対抗していくか、などタスク管理好きとしては興味深いネタが多数あります。
刺激されて、自分の現行のタスク管理システムを改善してしまいました。
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