テリー・ジョージ監督
ルワンダという国がどこにあるのかも知らなかったし、もちろんルワンダ紛争のことなんか知らなかった。
それでもこの映画は面白い。
作り手に啓蒙しよう、という気持ちはたぶんほとんどないからだ。
民族間の内戦により、大量虐殺まで発展する。
その中で、外資系ホテルの支配人であるポール・ルセサバギナが難民としてホテルに受け入れ、救い出すという話。
支配人のポールが頭が切れる。
ユーモアを失わない。
かっこいい。
こういう人はどこでもリーダーになれる。
ポールが危機的な状況をユーモアと機知を使って脱出する。
これだけでじゅうぶん面白いストーリー。
しかしもちろん虐殺についてもきちんと描かれている。
人間は憎悪でここまで残酷になれるということ。
決して他人事ではない話。自分だってこうなってしまうかもしれない、もしくは憎まれてしまうかもしれない。
私は頭があまり切れない。
だから最後はユーモアで勝負するしかない。
もっと広い視野で見ようとする気持ち。
それだけしか寛容さを勝ち得ることはできないのではないか、と思った。
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