上阪徹 左右社
「〆切」という言葉に、あまりいいイメージはありません。
資料の作成、照会に対する回答……
私は夏休みの宿題を8月31日から始めて、結局提出しない、という暴挙に出るタイプでした。
おかげで勤め始めの頃は、いつも〆切の土壇場で苦しんでいました。
何度も同じ失敗を繰り返すことで、なんとか〆切を守れる大人にはなれましたけど。
上阪さんは、以前紹介した『10倍速く書ける超スピード文章術』の著者です。
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本を月一冊書き、取材もこなし、他の媒体にも記事を書いたり、講演をしたりしています。
しかし、フリーランスになってから23年で一度も〆切に遅れたことがないそうです。
その秘訣とは。
ポイントのひとつは、仕事をプロセスごとに分解して、そのプロセスごとに〆切を作るということ。
そしてそのプロセスを毎日の「時間割」に落とし込むということ。
仕事をプロセスに分解するのは「GTD」で聞いたことがあるのですが、時間割は考えたことがありませんでした。
やってみよう。
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〆切をどう守るかだけではなく、仕事を発注する場合に相手に〆切をどう守らせるかについても書かれています。
例えば、スケジュールを相手に決めさせるやり方。
自分が決めた〆切は自分では破りづらくなるというものです。
なるほどー。
上阪さんはいいます。
誰かにコントロールされる仕事人生にしないためにも、〆切は他人に委ねないほうがいいのです。もちろん、最終的な〆切は他人が作ることになったとしても、自分のものとして消化し、自分でコントロールする意識を持つのです。
これだけで、〆切というものの存在は、大きく変わると思っています。
上阪さんはフリーランスのブックライターですから、会社組織で働く者とは〆切の考え方が多少違うところもありますが、参考になることばかりでした。
〆切を積極的に引き受け、活用することによって前向きになれるような気がしてきました。
人生は、次々とやって来る〆切をこなしていくことなのかもしれません。
それならば、主体的に〆切を楽しんだ方がいいのでしょう。
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