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『多読術』
松岡正剛 松岡正剛が好きだし、本の読み方の指南書みたいなものも好きなので早速読んだ。 編集者を聞き手として松岡さんが語る形式。 本をそんなにありがたいものと思ってたてまつる必要はない。 毎日食べる食事みたいなもので、気分によって食べた... -
『アクロイド殺し』
アガサ・クリスティー 羽田詩津子訳 アガサ・クリスティーについては恥ずかしながら読んだことがなくて、友だちがこの作品と『そして誰もいなくなった』を読んでおけばいい、と前に言っていたのを思い出して読んでみた。 最初は退屈な感じで読むの... -
『鴨川ホルモー』
万城目学 タイトルが謎めいている。 読んでみると、この小説は基本的に「ホルモー」についての解説なのである。 ホルモーとは大学生が式神を使って戦う競技なのだが、簡単にそんなふうにかいつまんでもどうしようもなく、ばかばかしい話になってし... -
『昭和史 戦後篇』
『昭和史 戦後篇』半藤一利(平凡社) 先日半藤さんの『幕末史』がひじょうにおもしろかったが、そのときいっしょに手に入れた本。戦争が終わるまでの『昭和史 1926~1945』はすでに友人に借りて読んでいて、これでいちおう半藤さんの『~史』... -
『おぱらばん』
堀江敏幸 堀江敏幸の本はなんとなく手に取らないまま来てしまった。 気になってはいるのだが、後回しにしよう、と言って。 読んだらきっとおもしろいんだろうな、とは思いながらも、まだ読んじゃだめ、と思いながら本だけは手に入れてきた。 新潮文... -
『柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方』
柴田元幸 高橋源一郎 柴田さんと高橋さんの対談集と聞いたらそれは読まずにいられまい。 柴田さんが大学までそんなに小説を読んでいなかった、という話に驚き、高橋さんが大江健三郎のことを「大きい狂気を抱えている人」と評したことに、ああそう... -
『できそこないの男たち』
福岡伸一 けっこうショッキングな本でした。 この本は生物の基本仕様は女性であって、男性は必要上その基本仕様をカスタマイズされたものである、ということを説明する。 これまで見てきたとおり、生物の基本仕様(デフォルト)としての女性を無... -
『幕末史』
半藤一利 歴史について語る本についてはどんなものだってバイアスがかかっているのに違いありません。 語るという行為はたぶんどうしようもなく好き嫌いを現してしまうのです。 したがって、その語りを受け取る側もひょっとしたら違うぞ、眉唾かも... -
『現実入門』
穂村弘 この本については前からおもしろそうだなと思っていました。 なんといっても、わたしじしんが現実から逃避したままこの年までやってきてしまった、というふうにいつも思い続けていたからです。 そう、私は経験値が低い。「家を買う」というような... -
『短歌の友人』
穂村弘 高橋源一郎『大人にはわからない日本文学史』で面白そうに紹介されていたので手に取りました。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/2009-03-07-011119/"] これは面白い。 恥ずかしながら私は短歌にはあまり触れたことがありません。 ...