「Notion」に興味を引かれながらも、うまく使いこなせない。
そんな状況をなんとか打開できないか。
「Notion」はその自由度の高さがなんとなくバレットジャーナルに似ている気がする。
そこで読んでみたのがこの本です。
「バレットジャーナル」というと、おしゃれでできる女子がマスキングテープなどを駆使して装飾しながら書いているイメージ(個人の想像です)。
当然著者は女性だと勝手に思い込んでいたのですが、「僕」と訳されているので男性だということを初めて知った次第。
性差についての思い込みはよくありません。
本書はバレットジャーナルの方法を考え出した著者による具体的な方法論が書かれています。
なんといっても手書きがいい、なぜならデジタルデトックスできるから、と著者はいうのですが、私は手書きにもどりたくありません。
汚い字だっていいじゃん、と著者はいうのですが、自分の汚い字を読み返すのはいや。
というか、自分で読むことすらできないし。
だからこの本を以下にデジタルで活かせるのか、という視点で読むことにしました。
以前、バレットジャーナルを少しだけかじったときに感じたことは、何度も転記しなければならないということ。
この本の中でも、書き写しを何度もすることが説明されます。
日常においては「デイリーログ」というページにその日のことを書いていき、その中から将来のタスクを「フューチャーログ」というカレンダーのページに転記します。
また、毎月「マンスリーログ」という月ごとのカレンダーにもタスクを書いておくのですが、未処理のものを翌月に転記します。
なんとめんどくさいのだろう、と思っていました。
BuJo(引用者注:バレットジャーナルのこと)では、あるタスクをほかのページに書き直す作業をおこなう。面倒くさいと思われるかもしれないけれど、この「書き直す」という作業には重要な目的がある。 不要なものを選別する機会になるのだ。 手で文字を書くには、少しばかり時間がかかる。すると自然に、いま書き写そうとしているタスクについて少々考えることになる。
つまり、転記するということはタスクの「棚卸し」をすることなんだ、ということに気づきました。
世にあるタスク管理のツールは自分で削除しない限り、どんなつまらないタスクも実行されない限り(または実行したとチェックを入れない限り)翌日に「きちんと」残っている。
それがどんどんたまることでうんざりします。
しかし書き直すという作業を経ることで、そのタスクがそもそも実行する必要があるのかを見直すことになるのです。
これが分かっただけでもこの本を読んだ価値はありました。
自分のコントロールができる範囲だけをがんばろう、と著者はいいます。
毎日の「振り返り」の時間に、あるいは月末の「移動」の時間に、タスクをざっと見直し、自分でコントロールできるものとできないものを区別しよう。 簡単な見分け方は、そのタスクが「プロセス」より「結果」を重視しているかどうかだ。
「見事なプレゼンをする」「5キロやせる」「本を5冊読む」「チャドに道理をわからせる」は、どれも「結果」だ。方向性はあるにせよ、結果を重視しているから、結局のところ、自分でコントロールすることはできない。
だからこそ、結果に至るプロセスを細かく分けることが大切だ。「プレゼンの内容を覚える」、「日曜日に甘い飲み物を飲まない」「読書の時間を別に設ける」「チャドに困っていることはないか尋ねる」といったタスクであれば、自分の力で行動を起こせる。 コントロールできないものを見わけたら、それを手放そう。そうすれば集中力を切り戻しコントロールできるものに集中できるようになる。
コントロールできないことにもつい心配してしまう私には身に染みます。
そもそもタスクのつくりかたとして「見事なプレゼンをする」的なものが多かった気がします。
タスク管理の基礎として役に立ちます。
バレットジャーナルとは直接関係なさそうな、自己啓発的な記述も多いのですが、参考にはなります。
さて、この本を「Notion」に活かせるか。
なんとなくヒントをもらった感じがします。
まずはNotionで「デイリーログ」を書き、そこからマンスリーログ、フューチャーログ(またはカレンダー)に転記するようなシステムを作ってみましょう。
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