nonfiction– category –
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『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』
ブレイディみかこ みすず書房 著者は英国の無料託児所、別名「底辺託児所」で働く、保育士・ライター・コラムニストです。年齢以外、あまりに自分と境遇が離れているので読めるかなあ?という疑問がありました。しかし、自分の無知を思い知らされる本で、... -
『考えよ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』
イビチャ・オシム オシムはJEFの監督の頃から大好きだ。 オシムの本はいくつか出ているが、この本はオシム本人が一応書いた体裁となっている点で、私がこれまで読んできたオシム本とは異なる。 前半は日本代表へのアドバイスみたいなものを含め... -
『下流志向 学ばない子供たち 働かない若者たち』
内田樹 単行本がベストセラーだった。 文庫化されるまで待ち、文庫化されたらすぐ読んだ。 この本を読んで、いろいろ書こうと思ったけれども、うまく書けないのでやめた。 たぶん内田さんの仮説の適切さ、論理展開の鋭さに驚嘆しかしていないから。... -
『できそこないの男たち』
福岡伸一 けっこうショッキングな本でした。 この本は生物の基本仕様は女性であって、男性は必要上その基本仕様をカスタマイズされたものである、ということを説明する。 これまで見てきたとおり、生物の基本仕様(デフォルト)としての女性を無... -
不調の備忘録
本がまともに読めなくなって何ヶ月も経ち、このブログも基本的にあまり手をつけられないでいます。 集中力や持続力は読書にはそれなりに必要なのでしょうが、自覚できるほどにそれがなくなっていました。 ほとんど病気の状態です。 それでもぽつりぽつり本... -
『中原昌也作業日誌2004-2007』を読むべきである
中原昌也 中原昌也が雑誌に連載していた日記。 日記といえば永井荷風の『断腸亭日乗』やら大岡昇平の『成城だより』やら高橋源一郎の『追憶の一九八九年』などを読んできた。 特に高橋源一郎の日記はおもしろくて、なんども読み返した。 [amazonjs asin="4... -
『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んで走りたくなったけど、無理。
『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹 村上春樹が自分が走ることについて書いた本だというので、村上朝日堂などのエッセイの流れに属するものだと思って軽い気持ちで読んでみたのだが、意外とそうではなくて、ちょっとした小説の手応えのあ... -
『はじめての金融工学』拾い読み
『はじめての金融工学』真壁昭夫 デリバティブ、というものを仕事の関係で知っておく必要があって、とりあえず読んでみた。 やはり数学の知識がないとちょっと読みこなせない。 取り組めばできるのかもしれないが、Σなどの数式や記号などが出てきただけで... -
『利己的な遺伝子』を利己的に読む
『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス 10年以上も前に友人から借りて読んだが、かなり急いで読み飛ばした。 面白かったという記憶はあったがほとんど覚えていない。 増補新装版が出ていたので手に入れてじっくり読むことにした。 で、じっくり立ち...
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