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本の備忘録
『不可能性の時代』大澤真幸(岩波新書)『衆生の倫理』石川忠司(ちくま新書) 『不可能性の時代』を読んだ。 コンパクトな新書なのだが、情報量が圧倒的で参りました。 今回は、読んだ、と言うことだけ書いておきます。 示唆されることが多すぎる... -
『フロイト思想を読む』で生きる原理についておもう
『フロイト思想を読む』竹田青嗣・山竹伸二(NHKブックス) フロイトは興味があり、『夢判断』や『精神分析入門』、それに解説書もいろいろ読んだがいまいち腑に落ちなかった。 そのフロイトをを竹田青嗣が解説してくれそう、というので読んでみた... -
『神々の沈黙』で元気になろう
『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』ジュリアン・ジェインズ 柴田裕之訳 この本は内田樹さんのブログで知った。 [blogcard url="http://blog.tatsuru.com/2008/01/16_1103.php"] [blogcard url="http://blog.tatsuru.com/2008/01/16_1943.php"... -
『ヘーゲルの歴史意識』を読んでしんみりする
『ヘーゲルの歴史意識』長谷川宏 カントの入門書の次はヘーゲルの本を読んでみることにした。 カントからヘーゲルというのは順番的にはたぶん合っているのだと思う。 前読んだ本にもカントをヘーゲルがどう解釈したか、というトピックスが出てきたので。 ... -
『カント『純粋理性批判』入門』を読み、理解したつもりだったのに、分からなくなってしまいました。
『カント『純粋理性批判』入門』 黒崎政男 数年前に読んだ、というか途中で放り出してしまった本に再度チャレンジしてみた。 とても読みやすい本なので、放り出してしまったのは当時はきっと気分が乗らなかったのだろう。 『純粋理性批判』という本もたぶ... -
『人生の短さについて』を読みながらほんの少しだけまじめに生きようと考える
『人生の短さについて』セネカ 茂手木元蔵訳(岩波文庫) ちょいと疲れ気味で、うまくまとめる自信がないので、思いついたことを箇条書きにしときます。 ・三つの文章が入っている。『人生の短さについて』『心の平静について』『幸福な人生について』 ・... -
「株式会社という病」を読んだ
『株式会社という病』平川克美 書店でタイトルが気になり、ぺらぺらとめくったら、その文体に引き込まれてするっと買ってしまった本。 私は勤め人だが、最近、会社で働く、ということはいったいどういうことなんだろう、と何の役にも立たない、しかし原理... -
『ギリシア神話 知れば知るほど』を読んだ
『ギリシア神話 知れば知るほど』丹羽隆子監修 『神曲』に出てくるギリシア神話がほとんど分からなかったと言うことで手に入れた本。 ほんとに入門的な本だと思うが、あまりに多くの神様と人間が出てくるのでわけが分からなくなる。 たぶん、こういう類の... -
『生物と無生物のあいだ』を読んで自分の「流れ」を考える
『生物と無生物のあいだ』福岡伸一 タイトルは「生物と無生物のちがい」みたいなものと考えればよいのだろう。 もし生命を「自己複製するもの」と定義するなら、ウイルスはまぎれもなく生命体である。ウイルスが細胞に取りついてそのシステムを乗っ取り... -
『私たちは、どうつながっているのか』を読んで、人間関係に悩む自分について考える
『私たちは、どうつながっているのか ネットワークの科学を応用する』増田直紀 著者略歴によれば、複雑ネットワークと脳の理論を研究している、ということである。 書店で手に取り、人間関係を科学的に分析する、というアプローチが面白そうだったので衝...