Novel– category –
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『神曲 天国篇』に太刀打ちできず
『神曲 天国篇』ダンテ・アリギエーリ(寿岳文章訳) 結局天国篇も続けて読んだのだが、やはりきつかった。 地獄篇、煉獄篇と違うのは、まず亡霊たちが光で現れてくるところ。 かたちをなしていないのだ。だから当然描写が難しい。 そして、何よりもキリ... -
『神曲 煉獄編』を突破した
『神曲 煉獄篇』ダンテ・アリギエーリ(寿岳文章訳) 結局煉獄編も続いて読んだ。 [blogcard url="https://madao-betsuo.com/2007-04-22-212307/"] 地球をくぐり抜けて反対側に出てきたダンテとウェルギリウスはこんどは煉獄山を登る。 ここでは浄罪をす... -
『神曲 地獄篇』を読んだ
『神曲 地獄篇』ダンテ・アリギエーリ(寿岳文章訳) 最初に海外旅行に行ったのはインドで、そこに『神曲』の岩波文庫版を持って行った。 『神曲』をインドで読む、というセンスはわれながらなかなかだと思うが、結局読めなかった。 ひとつには文章が全く... -
『嵐が丘』に呑み込まれた
『嵐が丘』E・ブロンテ(鴻巣友季子訳) ようやく読み終わった『嵐が丘』だが、私が本を征服した、というよりは、本に呑み込まれた感じ。 こんなにすごい小説だったんだ、と改めて思いました。 詳しくは訳者の解説がおもしろいのだが、その解説「『嵐が丘... -
『嵐が丘』を読んでいる
『嵐が丘』E・ブロンテ 今読んでいるのは新潮文庫の鴻巣友季子訳『嵐が丘』。 『現代小説のレッスン』で水村美苗の『本格小説』について評論されていて、ついでにそのもとネタである『嵐が丘』についても触れられていた、というのが読むきっかけ。 『現代... -
『あらゆる場所に花束が……』を読んだ
『あらゆる場所に花束が・・・・・・』中原昌也 中原昌也という人を知ったのはたぶん三島賞の受賞前後のことで、福田和也やらがすごいと言っていたのを見てぜったい読むもんか、とたぶん決めてしまったのでした。 支離滅裂、意味不明、というのがおそらく当時の...