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『孔子の哲学』を読み、明けすけに生きることにした
『孔子の哲学 「仁」とは何か』石川忠司 『極太!!思想家列伝』で一気に私の中で重要な批評家となった石川忠司の本を探していたら、このタイトルで、孔子かよ、と首をかしげながら手に入れ読み始めた。 結局、いつもの石川忠司なのだが、ただ、やはり孔... -
『脳と仮想』を読んでみた
『脳と仮想』茂木健一郎 池谷裕二の本のように、脳と身体と心についての新しい知見が書かれている本だと思ったのだが、むしろ哲学的なエッセイだった。 ここのところずっと読んでいる本は、考えてみると「心」とか「他人」「他者」についてのもので、この... -
『いま私たちが考えるべきこと』を読んで考える
『いま私たちが考えるべきこと』橋本治 橋本治は私にとっては信用すべき作家(評論家)のひとりであって、基本的に文庫、新書が出たら読むようにしている。 この本も新潮文庫から出ていてすぐ買って読んだ。 で、信用すべきと言っても決して橋本治は何かを... -
『ウィトゲンシュタイン 『論理哲学論考』を読む』を一応読んだことにしたい
『ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む』野矢茂樹 野矢茂樹は好きな哲学者だ。 文章が平易だし、いつも遊び心を持って書いている。 比喩もおもしろい。 『論理トレーニング101題』とか『はじめて考えるときのように』とか、何冊か読んだ。 だけど... -
『ラカン 鏡像段階』を読んだ
『ラカン 鏡像段階』福原泰平 ラカンとりあえずの区切りをつけるべく取り組んでみた。 この本も昨年途中まで読んだ形跡があるが、挫折している。 しかし今回はさすがに三冊読んできているだけに、ある程度は分かりながらぎりぎり読み終わった。 特に『ラ... -
『ラカン』を読んだ
『ラカン』フィリップ・ヒル 一度書店でぱらぱらめくったんだけれども、つまらないイラストやらコラージュやらが貼り付けてあり、よくある哲学の入門書みたいなやつだと思い入手しなかった。 しかし『ラカンの精神分析』にほぼ挫折してしまい、『ラカンの・... -
『ラカンの精神分析』を読めなかった
『ラカンの精神分析』新宮一成 この間読んだ『生き延びるためのラカン』、そして『極太!!!思想家列伝』の流れから、ラカンについてある程度もう少し勉強したいと思い、この本を読んでみた。 というか、この本にチャレンジするのは通算三度目。 最初は数ペ... -
『極太!!思想家列伝』を読んだ
読んだ本 『極太!!思想家列伝』石川忠司 ちくま文庫 本を読みたくなる評論。 ぐいぐい来ました。 評論の対象となっていた中で私が知らない(読んだことがない)もので、読みたくなったのは ・ゴーゴリ『狂人日記』 ・井伏鱒二『へんろう宿』『掛持ち』『...