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『代表的日本人』など
何冊か本を読みました。 ①松岡正剛『連塾・方法日本1神仏たちの秘密―日本の面影の源流を解く―』 ②保阪正康『若い人に語る戦争と日本人』 ③内村鑑三『代表的日本人』 ①は例によって松岡さんの博識ぶりに圧倒されます。 何と何とをつなぎ合わせれば新しい面... -
『寂聴と磨く「源氏力」全五十四帖一気読み』
「百万人の源氏物語」委員会 編 源氏物語はいつか読みたいと思って、最初は谷崎訳を購入したが挫折。 次に与謝野晶子訳を購入したがやはりだめ。 あらすじ本的なものを何冊か読んで準備したこともあった。 橋本治『窯変 源氏物語』もとりあえず買いそろ... -
『名文を書かない文章講座』を読む
村田喜代子 わたしは村田喜代子の小説を読んだことがないのだけれど、ぱらぱらと立ち読みしていたらおもしろそうだったので手に入れた。 だいたいわたしは『文章読本』的なものが好きなのだ。 斉藤美奈子の『文章読本さん江』までも読むほどに。 [blogcard... -
『シェイクスピアのたくらみ』を読む
喜志哲雄 シェイクスピアをきちんと読んだりしたことはないように思う。 『ハムレット』は読んだような気もするが、『ロミオとジュリエット』や『マクベス』といった有名どころはたぶん読んでいないし、芝居も見ていない。 教養として知っておかなければい... -
『キャラクターメーカー』を読む
大塚英志 大塚英志の本はいろいろ読んできた。 この本はマンガやライトノベルの「キャラクター」をどうやって作ればいいか、ということを理論と実践(ワークショップ)を繰り返して教えてくれる本だ。 いっぽうで、『物語の体操――みるみる小説が書ける6つ... -
『詩人・評論家・作家のための言語論』を読む
吉本隆明 荒川洋治の『文芸時評という感想』でこの本について書かれていたので読むことにした。 以前、吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』を読んでみたが挫折したのだが、それにつながるもので、「読者に無理のないように構成されているので、読みや... -
『日記をつける』を読み、日記欲が湧く
荒川洋治 マイブーム荒川洋治の本だったので、とりあえず読んでみた。 日記についてはあまり興味がない。 子供のころなんども「三日坊主」でやめたから、もう書かないと決めたのだ。 ブログは続いているけれど、日記とはまた違うような気もするし。 しかし... -
『詩とことば』で詩に興味を持つ
荒川洋治 ぼくは詩が読めない。 読もうとするのだが、なにか違和感があって、結局うまくいかない。 とくに現代詩、という世界にはなにか必要とすべきものがありそうな気がするのだが、どうしても入り込めない。 すばらしい散文(『文芸時評という感... -
『文芸時評という感想』の感想
荒川洋治 高橋源一郎が『ニッポンの小説』でこの本から長々と引用しており、いつか読みたいと思っていた。 このあいだ読んだ加藤典洋の『言語表現法講義』でも荒川洋治に言及されていたので、ようやく手に取った。 よかった。 文芸時評というと、や... -
『言語表現法講義』を読み返してみた
加藤典洋 昔読んだものの再読。 「文間」の問題などについて読み返してみたかったのでぱらぱらめくっていたら全部読んでしまった。 大学生を相手にした講義をもとにした本。 文間については、このようなこと。 一つの文と次の文の間、それは怖い。一回、...