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『競売ナンバー49の叫び』
トマス・ピンチョン 同じ本を繰り返し読むタイプではないのですが、この本は五回くらい読んでいます。 『重力の虹』や『V.』は自分としては一応読んだことにしていますが、難しすぎてほとんど読み飛ばしているのがほんとうのところ。 この小説はピ... -
『バックパッキング登山入門』
四角大輔 枻出版社 そもそも、カバンの中身的なものが好きで好きでたまらない。 過去にも自分で貧弱なカバンの中身を見せたことがあります。 https://madao-betsuo.com/2014-09-13-070917/ (写真がブログの引っ越しで消えてしまっています) また... -
『京都ぎらい』
井上章一 朝日新書 2016年の新書大賞を受賞したという本を、ようやく読みました。 話題にのぼっていたので、事前に情報が入ってきていました。 宇治に住む井上さんが、京都の真ん中に住む人々からそこは京都じゃないよね、的にばかにされる、という話。 ... -
『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』
栗原康 岩波書店 漠然とアナキストの生き方にはあこがれますが、実際には引きこもりの保守主義者。 そんな私にとって、本物のアナキスト伊藤野枝の生き方はうらやましくもあるし、励みにもなりました。 栗原さんはアナキズムの研究者。 伊... -
『魅せる自分のつくりかた 〈演劇的教養〉のすすめ』
安田雅弘 講談社選書メチエ 私の仕事はもちろん役者とは何の関係のない仕事だけれど、生きていくにあたっては何らかの演技に関する素養を必要とするのではないか。 書店でこの本のタイトルが眼に入ったとき、そんなことを考えました。 著者... -
『マイノリティ・リポート』
スティーヴン・スピルバーグ監督 2054年のアメリカ。 「プリコグ」と呼ばれる三人の予知能力者(女性)。 彼女たちは厳重に警備された施設内の「プール」で生かされている。 殺人を予知する「装置」なのだ。 プリコグから取り出された画像と被害者... -
『カメラを止めるな!』を二度見た!
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『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう レフト3.0の政治経済学』
ブレイディみかこ×松尾匡×北田暁大 亜紀書房 イギリス在住の保育士でライターのブレイディさん、経済学者の松尾さん、社会学者の北田さんによる対談本。 簡単に読めるだろう、と軽く思っていたが、読み応えのあるとんでもなくおもしろい本でした。 ヨ... -
『常世の花 石牟礼道子』
若松英輔 亜紀書房 若松英輔さんは、人と人をつなぐのが上手です。 「三田文学」の編集長をしていたこともあるのだから、それも当然なのかもしれないけれど。 そして私も若松さんの本を通して、いろんな人を紹介してもらってきました。 井筒俊彦、神谷美... -
『カメラを止めるな!』
http://kametome.net/index.html 上田慎一郎 監督 *この記事には段階的にネタバレがあります。完全なネタバレはしないようにしたつもりですが、未見の方は読まない方がいいかもしれません。 評判がいい映画なので、あまのじゃくの私は見ないでお...